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自分の体質を知ろう
健康法はいろいろありますが、自分に合っていますか?
体質が違えば対処法も異なります。
中医学からみた自分の体質を知りましょう。
人にはそれぞれ親から引き継いだ体質がある一方で、環境や生活習慣などにより、その体質が変わることもあります。
人は自然界の一部であると考える中医学では「陰陽五行学説」などにのっとり、体の状態(五臓、気・血・津液など)を四診(望診・聞診・問診・切診)を用いて診断し対処法を考えていきます。
同じ病名でも原因が違えば、治療法も異なります。これを「同病異治」(どうびょういち)といいます。
反対に病名は異なっていても、同じ対処法を用いることもあります。これを「異病同治」(いびょうどうち)といいます。体質を知り、自分に合った改善法を取り入れて、日々元気に過ごしましょう。
カラダをつくる3つの要素
中医学では体は「気・血・津液」の
3つの要素で構成されていると考えます。
「気・血・津液」は体を構成する物質と中医学では考えます。
・「気」とは体の動きや機能をささえるエネルギーの源で、体を動かしたり、温めたり、体の抵抗力に関係しています。
・「血(けつ)」とは全身を巡り体に栄養と潤いを与えます。また精神を安定させる働きもあります。
・「津液」とは血液以外の水分、汗、涙、リンパなどの体液の事で、水分代謝に関係しています。
気・血・津液に過不足がなく、滞りなく体内を巡っていることで健康な状態が保たれます。
気血津液の不調
[気血津液]の不調に関する[病証]は、下記のようなものがあります。
詳しくは各[気][血][津液]をクリックしページをご覧ください。
気の不調 | 気虚(ききょ) |
気陥(きかん) | |
気滞(きたい) | |
気逆(きぎゃく) | |
血の不調 | 血虚(けっきょ) |
瘀血(おけつ) | |
津液の不調 | 血熱(けつねつ) |
血寒(けっかん) | |
津虚(しんきょ) | |
水滞・痰飲(すいたい・たんいん) |
気の不調
【気の不調を種類別に解説】 気の不調 元気、活気、気力など「気」という言葉は日常的に使われますが、中医学でいう気とは体内の器官の働きを正常にたもち、新陳代謝を…
血の不調
【[血虚](けっきょ)】 [血]の不足によってあらわれる症状です。体が栄養不足になり、潤いが不足します。[血]には2つの働きがありました。潤いと栄養を体に供給するこ…
津液の不調
【[津虚](しんきょ)】 [津液]の不足によって起こる症状です。全身、あるいは特定の[臓腑]に対して、潤し栄養を供給する機能が低下している状態です。熱中症などで急激…