相談しにくい月経トラブルのお悩み
健全な月経周期は、十分な気血のスムーズな流れによって支えられています。
月経の不調は、周期や期間、経血量や色の異常、月経痛や月経前後の不快感など様々な形であらわれます。
これらの症状は、「血不足」「瘀血」「ストレス」「冷え」などの原因別にタイプが分かれます。
下のチェックシートで多く当てはまるものがあれば、そのタイプかもしれません。
ライフアドバイスと養生法で月経ストレスと緩和させましょう。
体質チェック&アドバイス
- 経血の色が薄く、量は少ない
- 周期が遅れがち
- 月経痛はお腹を押さえると楽になる
- 月経の後半から月経後に痛む
- 肌の乾燥、髪のパサつき
- 血色が青白くツヤがない
- 疲れやすい
- めまい、ふらつきがある
体内の血液が不足しているため、月経不順や月経痛、めまいなどが起こりやすくなります。
身体に必要な栄養や潤いも不足しているので、肌や髪、目の乾燥、
爪がもろく割れやすくなるなどの症状も現れます。
ライフケアポイント 朝食を抜いたり、夜ふかし、目や脳の使いすぎ血の不足を招きます。ドライフルーツやナッツなどの種や実などを摂るのもおすすめです。
- 経血が暗色で、量は多い
- 血塊が出やすい
- 月経痛は強く、押さえると痛みが増す
- 月経痛は固定的で刺すような痛み
- 冷えると痛みが悪化する
- シミやアザができやすい
- 肩こり、頭痛がある
- 肌荒れしやすい
冷えや血の汚れによって血行が悪くなり、経血の排出が困難になっています。
たまった血は赤黒や紫色の症状としてあらわれます。
塊ができやすく、部位が固定した強い痛みが特徴です。
ライフケアポイント 冷房を控えめにし、腰やお腹を温めるように注意しましょう。長時間同じ姿勢は血行を悪くします。腰を中心にストレッチを心がけましょう。
- 月経周期が不規則
- 月経前や月経中に乳房が張る
- 月経前の緊張が強い
- ストレスが多い
- イライラしやすく怒りっぽい
- 食欲にムラがある
- 便通が不規則
- 喉や胸がつかえる
ストレスなどで気血の巡りが悪くなり、ホルモンバランスに影響して月経不順などが起こりやすくなります。本来のリズムが乱れてしまい、気分の波も大きくなるのが症状の特徴です。
ライフケアポイント ストレスや不規則な生活によって症状が悪化します。日常に香(ハーブ・アロマ・柑橘・香味野菜など)や運動を取り入れて、気分転換を心がけましょう。
- 下腹部が冷えて痛い
- 月経中に腰が重だるい
- 温めると痛みが楽になる
- 経血が暗色で、量は少ない
- 周期は遅れがちか、無月経
- 手足、身体の冷えがある
- 下痢しやすい
- 薄く量の多いおりもの
冷えによって身体全体の機能が低下し、新陳代謝も血行も悪くなってしまいます。
月経痛以外に、腹痛や、頭痛なども起こりやすくなります。
ライフケアポイント 特に下半身を温めることを心がけましょう。冷たい飲み物や生野菜は摂りすぎないように注意して、なるべく温かいものを摂りましょう。
女性の養生は生活から
①女性の先天は「肝」
肝は「血の海」と呼ばれ、女性らしさや
健全な月経、妊娠、出産などを支えます。
また、精神的な活動やホルモン周期を一定に保つ働きがあります。
日頃から肝を養い、心身ゆったり保つことが大切です。
②女性の一生は7年周期
女性の身体は7年周期で変化します。
14歳頃に月経が起こり、49歳頃に閉経を迎え、
その間は毎月の月経周期が女性の体調を左右します。
様々な変化に対応できるように、
心構えしておきましょう。
③女性の大敵は冷え
冷えは気血の巡りを悪くして、
女性の症状を悪化させます。
人の身体は上熱下寒に傾きやすいので、
足浴や半身浴などで腰から下を温めるように
心がけましょう。
食養生
①血を補う食材
例:レバー・ひじき・ほうれん草・黒米・黒胡麻・ブルーベリーなど
②血を巡らせる食材
例:酢・玉ねぎ・黒糖・ローズなど
③身体を温める食材
例:生姜・ネギ・にら・ニンニク・シナモンなど